若い女性の本音は? 婦人科検診に対するみんなのイメージ
どんな検査をするのか分からないという不安や恐怖から、病院やクリニックを受診することをためらっている方も多いと思います。
ティール&ホワイトリボンプロジェクトが行ったアンケートには、「大学生への子宮頸がんに関する意識調査結果」が掲載されています。
このアンケートのQ4には、「女性の方にお聞きします。この動画を見て子宮頸がん検診に行こうと思いましたか?」とあり、「いいえ」と答えた人のうち、38.29%が「今はまだ受けなくていいと思うから」、次いで27.48%が「産婦人科に行くのに抵抗があるから」と答えています。
しかし、恥ずかしいという理由で気になる症状を放っておいても、決して良いことはありません。
代表的な女性特有の病気
女性に特有の代表的な病気には、大きくわけて3つの症状があります。
乳がん
代表的な症状は、胸の中にできるしこりです。胸の一部がえくぼのように凹み、乳頭がただれてしまう場合もあります。
自己検診を受けることで、自分では気付かない変化を早期に見つけることができます。
子宮筋腫
良性の筋腫が子宮にできることで、流産や不妊症、貧血を引き起こすこともあるため、注意が必要です。
また、子宮筋腫に近い症状として子宮内膜症もあります。
子宮がん
子宮がんには、子宮体がん・子宮頸がんの2種類があります。
初期症状には、月経と関係ない不正性器出血、茶系のおりものが見られることがあります。
膣に近い頚部にできる子宮頚がんで、子宮の奥の体部にできるのが子宮体がんです。
検査には、どんな種類があるの?
乳がん検診は、マンモグラフィー、乳腺エコー、乳房MRI、視触診から、症状に応じて必要な検査が行われます。
それぞれの検査で分かる症状や被爆のリスクがある検査もあるので、注意が必要です。
一方、子宮体がん・子宮頸がんを検査するための子宮がん検診には、子宮頸部・体部の細胞診、経膣エコー(経膣超音波)、骨盤腔MRIなどが行われます。
子宮頸がんは命にかかわるだけではなく、将来妊娠や出産を考えるときにとても重要な検査です。
乳がん検診、子宮頸がん検診は、全国の婦人科クリニックで検診可能です。
たとえ、今はまだ症状が表れていなくても、検診を続けていくことで、がんを未然に発見できるようになるでしょう。
症状をうまく伝えられないときは、メモを持参する方法も
気になる症状を我慢しすぎると、気付かないうちに病状が進行してしまうこともあります。
そのようなトラブルになる前に、定期的な検診が必要になります。
それでも受診する勇気が出ないという方は、女性医師と女性スタッフだけのクリニックを選んで受診するのも一つの手です。
また、クリニックの雰囲気に緊張して、自分の症状をうまく伝えられないこともあるかもしれません。
そうなる前に、気になることがあったり医師に相談したいことがあったりしたら、事前に気になっている症状をメモに取って準備しておくこともオススメです。
検査の際にメモを持参すれば、症状を的確に伝えられるようになります。場合によっては、婦人科以外の病気が隠れているかもしれません。
気になる症状を確認し、それを医師に相談することは、結果的に自分の体を大切にすることにつながります。
自分の大切な身体です。定期的な検診をおすすめします。