女性に対するアンケートで、「産婦人科は女性医師がいいか?男性医師でもかまわないか?」という質問をしたところ、70%近くの女性が「女性医師がいい」と答えています。
しかも「どちらでもかまわない」と答えている人は27??28%、「男性医師がいい」と答えた女性はわずか2??3%という回答が得られました。
つまり、ほとんどの女性が「女性医師がいい」という意見だったということです。
その理由のトップは、ダントツで「大事なところを見られるのが恥ずかしい」というものでした。
それ以外にも「単純に抵抗がある」、「心配なことがあっても相談しにくい」、「理解してもらえないのではないかと思ってしまう」といった理由が挙げられています。
「どちらでもいい」や「男性医師の方がいい」と答えた人に関しては、「どちらでも腕が良ければそれでいい」、「男性医師の方が優しい」、「女性医師は厳しい」という理由がありました。
これに対して、実際の産婦人科医全体で女性医師が占める割合はおよそ30%、3人に2人は男性の医師ということになります。
こういったことも、「特に心配なことがなければ検診は行かなくていいや」と思わせてしまう要因なのではないでしょうか。
女性は妊娠すると定期的に妊婦検診に行き、出産では恥ずかしいなどと言っていられなくなるので、ある種慣れから医師なら男性でも女性でもかまわないと思うようになりますが、年に1回の子宮頸がん検診となると、抵抗があるのは仕方がないことでしょう。
特に若い女性や出産経験がない女性は、あの診察台に上がって内診してもらうということ自体、抵抗があります。
すでに出産経験があった人でも、しばらく産婦人科というところに行っていないと、久しぶりの内診には勇気がいるものです。
しかもパンツスタイルで行ってしまうと下半身丸出しになってしまい、スカートでは汚れたらどうしようと不安になってしまいます。
子宮頸がんは予防できるがんで、検診には無料クーポンが発行されています。
それにもかかわらず、厚生労働省が平成25年に行った「国民生活基礎調査」をもとに「日本医師会」が発表した20代女性の子宮頸がん検診の受診率はわずか22%、30代女性は38%で、一番多く発症する20??30代女性の受診率は平均すると約30%に留まっていることが分かりました。
恥ずかしいということだけで無料の検診を受けないというのは、本当にもったいないことだと思いませんか?
現在では、羞恥心を軽減して汚れなどの心配がいらない女性検査用パンツなどもあるので、上手に利用してみてはいかがでしょう。